バタバタしてこちらの更新をすっかりできておりませんでしたが、やっとペースを取り戻してきたので更新いたします。半年ぶりなので印象的な本を厳選してみました。
こちらの帯文を書かせていただきました。奈良に住む詩人の西尾さんによる詩とエッセイ。奈良らしさと、西尾さんが持つのんびりした世界へいざなってくれる言葉の力が伝わるようにと苦心しました。
とても好評でよく売れております。タイトルのフレーズにハッとさせられます。「人それぞれ」という言葉は、個人の個性を認め合う肯定的な意味で使われていたはずが、いつのまにか「人は人、自分は自分」というお互いに壁をつくるようなニュアンスを帯びるように。向き合いたいテーマです。
コロナ禍の日々を描いたイラストと言葉。昨年に引き続きの第二弾です。こんなにもマスク生活が長く続くとは思っていなかったです。はやく収束して毎年続刊がでるような状況は終えて欲しいと思いつつも、この日々の記憶を捨てるのではなく、自分のなかにしっかりと留めておきたいところ。幻想的なイラストがたまに入ってくるのが良いです。
昔の文豪の猫エッセイを読むと、今と比べるとあきらかにネコの扱いが乱暴でハラハラしてしまいます。それでも猫の魅力は変わらずに、いつの時代も人を惹きつけていて、小説や随筆どれもが猫のロマンにあふれています。
以前、本屋に勤めていた頃。スタッフの何人かでその年一番面白かった小説を持ち寄って順番に読むという企画を一度だけしたことがあります。その時、バイト君が選んだのがこの親本「恩寵」でした。自分では選ばないタイプの物語でしたが、とても面白くて本書に1票入れました。
発売は去年の10月ですが、私が読んだのは今年に入ってから。現在、今年のベストはこの本です。
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