とほん店主のちょっと気になる入荷案内 no.8

入荷した本の中からとほん店主が私的に気になる本をいくつかピックアップして紹介するこのコーナー。本の内容はSNSや通販サイトで紹介していますので、主観的な感想を書いております。前回の更新からいつの間にか３カ月が過ぎてました。

トラウマや心の傷を治療する立場の医師が、日常の出来事をたよりに自らと向き合っていくエッセイ集。祈るような思いが誰かを支えるということを著者の祈るような言葉を通じて実感できます。今年読んでよかった本のトップクラスです。

キューブリック監督・ジャックニコルソン主演の映画で知ってる人も多いですが、こちらスティーヴン・キングの原作も傑作です。個人的にホラー小説は学生時代にたくさん読んでいて、なかでも本書は特に好きでした。徐々に、正気を失っていく緻密な描写。細部まで伏線を貼ってるので再読、再再読でより引き込まれます。

木下龍也さんの情熱大陸とても良かったですね。思わず２回見ました。個人的に短歌は穂村博さん、笹井宏之さんと読んできましたが、岡野大嗣さん木下龍也さんと新しく登場した人たちの活躍が目覚しく。短歌の世界はまだまだずっと楽しめそうです。この短歌はいつみてもグッときます。

読み終えてややふっくらとした本にあなたの日々が挟まれている

木下龍也

長田弘さんのエッセイはどれもいいのですが、本書もまた最高でした。一般の雑誌連載のエッセイということで普段よりも読者層を広くイメージされたのか、とても読みやすいです。気負わず好きなことについて真っすぐに書く言葉は印象的なものが多く、読みながらたくさん付箋を貼りました。